初めて書き込ませていただきます。どうしても感想が言いたくて。お邪魔します。
観てる間は普通に楽しめたんですが(LASTTVが残念な出来だったので尚更)観終わって、率直に寂しい気持ちと納得いかない気持ちでいっぱいです。
寂しい気持ちというのは、今までのシリーズでは徹底して描くことを避けてきた犯人の動機、背景をがっつり描いていたから。その分見応えがあるのが逆に悲しかったです。なんか普通の刑事モノになってしまった。シリーズ自体に軽佻浮薄ギリギリでやっていた若さがもう無いんだなと思いました。やめて正解、潮時だよって。それで寂しくなりました。
納得いかないのは、やっぱりすみれと青島です。青島のプロポーズを普通に期待してたんで、あの終わり方は納得いきません。最後にすみれが出てこないから彼女がどうなったのかが全く分からない。別にくっつかなくてもいいから、二人がどうなったかはご想像にお任せしますというような余韻のラストを用意して欲しかった。・・・というか彼女は死んだんですか?!バスにひとりっきりで、バスから抜け出てくる時、半透明だったような。幽霊?!宮崎駿が流行らした(?)ああいう曖昧に描くことで映画に奥行きを与えようとする手法にはウンザリです。そんなトコは尖ってたいのか。亀山さん、君塚さん、本広さんを横一列に並べてビンタです。もうビンタするしかないです。深津絵里という女優にとって恩田すみれというのは、作品のヒットに係わらずとても意義深い役だったはずです。彼女のプレーンで一番濃い魅力が出ていたと思います。それなのに・・・あんな終わり方は納得いかねえ。これじゃあ続編作るのを渋ってた深津さんの鼻を明かせなかったじゃん。
長くなってきたな。最後に織田さん演じる青島もすごい役だったなと。カッコ悪くてカッコイイ、等身大のヒーロー。カッコいいけどこんな奴いないよなって言うんじゃなくて、身近にいるかもと思わせるところにゾクっとするものがありました。織田さん本人の魅力も貪欲に取り込んで成長した不世出のキャラクターだと思います。
色々、文句を書きましたが、このシリーズが大好きです。フィナーレを迎えたことを素直に祝福したいと思います。あ、あと川野くんの出世を期待します(笑)。長くなってすみませんでした。