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第十話「凶弾・雨に消えた刑事の涙」



基本データ

1997年3月11日放送 視聴率:19.0%
演出:澤田鎌作


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あらすじ
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ゲストデータ

安西昭次保坂尚輝
渡嘉敷勝男
モグラ(龍村)真木蔵人
トシ吉田朝
岩本警視伊藤芳則
刑事局長中山仁
マイケルマキシプリースト
看護婦宮脇順


あらすじ

すみれは晴れ着を着込んでお見合い。しかしもう少しで上手くいくと思ったその時、青島達が追っていた犯人と遭遇。お見合い相手の目の前で回し蹴りを披露し破談となってしまう。
そんなときに、モグラからタレコミがあった。
和久が追っていた警官殺しの犯人らしき男の情報であった。名前はトシ。
青島は室井に捜査の要請をするが、逆に上層部から不当捜査のことを問題にされてしまう。
一方モグラからは取り引きをもちかけられるが、青島は強い信念でそれを突っぱね、結局無償で情報を貰う。
トシは無事捕まるが、本当にやったのは自分ではなく安西と言う名の右頬に傷のある男だという。
その頃、テレポート駅前では公衆電話で暴れている男に真下が職質をかける。雪乃の見守るその目の前で、真下は銃弾に倒れてしまう。
青島と和久が現場に駆けつけ雪乃から「右頬に傷のある男」であることを聞く。
緊急配備で拳銃携帯命令も出る中、青島は室井と顔を合わせる。
青島は、室井の「もう上の者にはなにも言わせない」という言葉を背に、雨の夜に飛び出していくのだった。


ポイント

前半の軽いタッチでの進行が、後半の悲壮感をより強くさせる。
前半のポイントはやはりすみれの着物姿であろう。恩田すみれが着物を着た姿、というのを演じる深津絵里のすごさを改めて感じる。丸の内署の岩本とは破談になってしまうが、被疑者を目の前にすみれの後ろに隠れてしまうような男だから破談になって正解である。
「逮捕の時が一番危険だ」という和久の台詞は真下に向けて登場。しかし青島と違って真下は忠実に守り、動けなくなってしまう。
署長の「ミスのない捜査とスキのない接待」という台詞が後にそのまま署訓となるのは「深夜も〜」から分かる。
前回袴田に約束したことをそのまま実行し上層部に「組織体系の見直し」を迫る室井だが、ものの見事に玉砕。
はじめて刑事ドラマらしく拳銃が出てくるのもこの回。ただしお陰で次の回にはとんでもないことになる。
真下が撃たれるシーンは号泣もの。当初は和久が撃たれる予定だったらしいが、真下で正解である。日頃は明るいキャラクターなので衝撃もいっそう深い。
青島のお守りは、受験のため真下を介して雪乃に。
エンディングはビデオ版と放映版では音楽が違っている。
MOVIE含めた全編通して最終話がスキという人がいるが、この回の一連の流れがあってこその最終話であり、この回はやはり重要である。



▲第十話「凶弾・雨に消えた刑事の涙」




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